エヌビディア(NVIDIA Corp)は、パーソナルコンピュータ(PC)ゲームを提供する。
【事業内容】
2つの事業セグメントを通じて運営する。グラフィックスセグメントには、ゲームとPC用の「GeForce」のグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、「GeForce NOW」のゲームストリーミングサービス及び関連インフラストラクチャ、及びゲームプラットフォーム用のソリューション、エンタープライズワークステーショングラフィックス用の「Quadro/NVIDIA RTX GPUs」、クラウドベースのビジュアル及び仮想コンピューティング用の仮想GPUソフトウェア、インフォテインメントシステム用の自動車プラットフォーム、3次元(3D)デザインと仮想世界を構築するための「Omniverse」ソフトウェアが含まれる。コンピューティング・ネットワーキングセグメントには、人工知能(AI)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、及び高速コンピューティング用のデータセンタープラットフォームとシステム、「Mellanox」ネットワーキング及び相互接続ソリューション、自動車用AIコックピット、自動運転開発契約、自動運転車ソリューション、暗号通貨マイニングプロセッサ(CMP)、ロボット工学のための「Jetson」、「NVIDIA AI Enterprise」が含まれる。
強みを発揮する最新技術「レイトレーシング」
高度なビジュアル処理を必要とするゲームにおいて、光の物理的挙動をシミュレーションしてリアルタイムで映画画質に迫るレンダリングを提供する新技術「レイトレーシング(RTX)」が、消費者に好評だ。
レイトレーシングは、「BVH(Bounding Volume Hierarchy)」「レイ・トライアングル・インターセクション」「デノイジング」の3つの技術から成っている。
まず「BVH」は、アクセラレーションのためのデータ・ストラクチャで、これがハイパフォーマンスのRTXを可能にする準備を提供する。「レイ・トライアングル・インターセクション」は、光が物体に当たった際、それがどのように反射するかを計算する技術で、これによりリアリスティックな影を描くことができる。最後の「デノイジング」は、そのようにしてできたグラフィックからノイズを取り除き、表面を滑らかにするための作業を指す。
レイトレーシングは、こうした技術を通じて圧倒的にリアリスティックな映像を可能にした。
『ウルフェンシュタイン・ヤングブラッド』や『ブライトメモリー』『デリバー・アス・ザ・ムーン』などのRTXベースのゲームは、エヌビディアのRTX半導体を使わなければ理想のプレイ環境を確保できない。
さらに高度な技術として「グローバル・イルミネーション(GI)」という手法がある。これは、シーン全体において、様々な光源がどのような光の反射を醸し出すかを全体的に調和させる技術だ。『メトロ2033』というゲームがそれに依拠している。エヌビディアが製造する「ターリングRTX」は、この「グローバル・イルミネーション」を最も効率的に処理できる。その技術を使えば毎秒10億レイの処理が可能となり、処理時間も従来製品の「パスカル」と比較して10分の1になる。
エヌビディアは、クラウド・ゲーミング・サービスの「Gフォース・ナウ」を先週ローンチした。世界最初となるレイトレーシング対応ゲームのクラウドサービスだ。「Gフォース・ナウ」はオープン・プラットフォームであり、フリーミアム・モデルを採用している。
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