リヴォンゴ・ヘルス(Livongo Health Inc)は、米国のバイオテクノロジー企業。
【事業内容】
高血圧や糖尿病などの慢性疾患を日常的にデータ管理・分析することで、健康的な生活スタイルの維持を目指すデジタルヘルスプラットフォームの開発・提供に従事。スマートガジェットを通して、医療従事者からのアドバイスや個別化されたデジタルガイダンスへのアクセスが常時可能。本社所在地はカリフォルニア州マウンテン・ビュー。
「リヴォンゴ・ヘルス」は、慢性疾患を持つ患者に対して、便利で画期的なデバイスを提供
リヴォンゴ・ヘルス(ティッカーシンボル:LVGO)は、糖尿病やうつ病などの慢性疾患を、インターネットを通じて遠隔モニターするデバイスを作っている。
患者は血糖値モニター装置を利用することにより、自分のデータをすぐに送信してアドバイスを受けることができる。
米国には、約1.47億人もの慢性疾患の患者がおり、そのうち40%は2つ以上の慢性疾患を同時に抱えている。ただ、米国の医療制度は、そうした患者が便利かつ継続的にケアを受けられるような仕組みにはなっていない。
しかし、インターネットに接続された使いやすいデバイスを利用することで、血糖値など疾病の管理に重要なデータを絶えずモニターできるようになり、病気の管理が簡単になる。
インターネットを介して患者を24時間モニタリングすることも可能
リヴォンゴ・ヘルスの血糖値モニター装置を使えば、24時間、血糖値をモニターできるだけでなく、リアルタイムでアドバイスを受けることができる。リヴォンゴ・ヘルスは患者からデータを集めて、それを診断する。デバイスから寄せられたデータは、クラウドで管理される。リヴォンゴ・ヘルスのシステムはスケーラブル(利用者の増大に対して柔軟に適応可能)で、セキュリティー面でも堅牢だ。
リヴォンゴ・ヘルスのサービスは、ユーザーから好評だ。また、民間の健康保険会社も、患者がリヴォンゴ・ヘルスを装着することで不測の事態を大きく減らすことができるので、このサービスを奨励している。
デバイスを利用する患者本人ではなく企業や政府機関などをクライアントにすることで売上高を伸ばす
2020年現在、リヴォンゴ・ヘルスは、糖尿病と境界型糖尿病、高血圧、うつ病のモニターを提供している。
リヴォンゴ・ヘルスの利用料は、定額制で継続的に発生するサブスクリプション方式になっているため、売上高の予想が立てやすい。主なクライアントは、企業や政府機関、労働組合など。つまり、患者本人に請求するのではなく、ケアのコストを負担するペイヤーに対して請求するシステムを採っている。
遠隔デバイスを用いたリヴォンゴ・ヘルスのシステムは、維持コストが安上がりだ。企業などのペイヤーは、リヴォンゴ・ヘルスの遠隔モニター・デバイスを使わなければ将来的に高い医療費が発生するリスクが増えるので、喜んで利用する。
リヴォンゴ・ヘルスはこうしたペイヤーに対し積極的な営業攻勢をかけており、それらの団体がカバーしている患者の全体におけるカバレッジ(網羅率)を高めるやり方で売上高を伸ばしている。
リヴォンゴ・ヘルスのサブスクリプションサービスは、通常1年から3年ごとに更新される。また、デバイスのユーザーの頭数に応じた課金方式となっている。
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